
皆さんは「レイルウェイストーリー」という番組をご存じでしょうか?
わたしはWOWOWに加入していませんが、知ってます。
それ故に少し鉄っちゃんをかじったことのある人間だから…かもしれません。
BS放送WOWOWで不定期に放送されている「レイルウェイストーリー」または「鉄道ものがたり」と明記されることもあるこの番組、れっきとした鉄道の路線を巡る番組です。しかしながら、テレビ朝日系列「世界の車窓から」のような短編ではなく、余すところ無くその風景や情緒を伝える、いわば鉄道ファンなら絶対に観ておきたい番組のひとつに数えられるほど…なんだそうです。
わたしも無料放送の時に少しばかり見ましたが、総集編だったんでイマイチぴんと来ませんでした。
ただ、BGMに関して言えば、オリジナリティに富んでいると感心していました。世界の車窓でもここまで凝ってませんから(オリジナルではなく、色んなアーティストの曲を流しているだけですからね)。
実は、そのサウンドがCDとしてリリースされています。何でも視聴者からかなりのCD化へ要望が強かったらしく、ついに1998年に発売されました。ただ、ライナーノートに書かれてある一文に、このCDを発売されるに当たって不満な方もいらっしゃるというもの。選曲担当の方で、理由は「この曲がCD化されたことで、他(の番組)でも使用されてしまう」ということ。要するに、出来ればこの番組だけで大切に使っていきたいと思ってらっしゃったんでしょう。お気持ち、よく分かります。
この曲を担当なさった方は今やあちこちのTVドラマなどを担当なさっている作曲家・寺島民哉さん。「ガラスの仮面」,「アルジャーノンに花束を」,「ゲド戦記」のサントラを担当されたことで有名な方です。元々は吹奏楽の曲を作ってらっしゃった方で、実はその曲も存じております。そんな意味でも、わたしとしては放っておけないモノだったので、紹介した次第です。
このCDだけを聞くだけなら、8割の方はひょっとしてファンタジー小説を想像される方が多いかと思います。それもそのはず、曲のタイトルからしてもそんなイメージが多い中、曲自体も幻想に富んだ幅広いイメージが醸し出せる、そんなアルバムに仕上がっているからです。新しいものに出会えず行き詰まっているアーティストさんにはもってこいのアルバムかもしれません。極めつけはエンディング曲の「ぬくもりが恋しくて」。まさに終着駅の切なさをそそるサウンドに仕上がっていて感無量です。
鉄道ファンはもちろんのこと、そうでない方も一度、電車の旅のお供にお聞き下さい。必ず和みます。
■寺島民哉 / 「レイルウェイストーリー」オリジナル・サウンドトラック

国内盤CD 発売日: 1998/01/21

レーベル: ポニーキャニオン

規格品番: PCCL-00423

発見場所:旅先の福岡市内CD店(店名は忘れましたが発売日に購入)
< 評 価 >
聞き易さ(初めてでものめり込めるかどうか) :★★★★☆
ノリ(ノっていけるか) :★★☆☆☆
クリエイティヴ(新しい何かをつかめるかどうか) :★★★★★
総 合 :★★★★☆
今となってはベタなサウンドかも知れませんが、それでも心に残る具合になってます。鉄道の旅のBGMってそう無いですからね。これはまさにぴったりのサウンドだと推薦します。
RecommendTracks:No.2,7,10,12,14,15,17とりあえず17番を電車の終着点前に聞いてみて下さい。出来れば感想もいただけると幸いです。
■ 予 告 ■
3月は春。
次回からあの「のだめ特集」で行きたいと思ってますデス。
posted by T.Kiyomizu at 23:38
| 滋賀
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