2010年02月17日

宇高航路、最後の航海

2月13日……

久々に訪れた四国で、我々が観たのは、信じがたい現実であった。

<宇高航路>3月廃止 100年の歴史に幕

四国運輸局は12日、国道フェリー(高松市)と四国フェリー(同)が、高松市−岡山県玉野市(宇野港)間の航路を3月26日で廃止すると発表した。2社が同局に事業廃止届を提出、受理された。昨年3月に始まった高速道路料金の大幅割引による利用客減少が理由。同航路は現在、この2社しか運航しておらず、1910年6月に国が宇高連絡船を就航させて以来100年にわたる歴史に終わりを告げる。

メモYahoo!News毎日新聞 2/12付


わたくしは宇高航路の廃止を、当日宿泊したホテルのカウンターにある四国新聞で知り、極度に動揺して新聞を買い、なめ回すように読んだものです。
気付けば、瀬戸大橋が開通してからというもの、いつかフェリーの終わりが来るのではと思っていたものの、それがこの今、就航100周年という記念すべき時に、来るべき時が来てしまったのだろうかと疑問に思えてなりません。
過去のわたくしはと言うと、瀬戸大橋が当時高かったのと、休みながら四国に渡れるというメリット面から、四国に向かう際には必ずと言っていいほど宇高航路を愛用していた一人でした。片道2500円(キューブ、1人乗用)で四国に運んでくれる利便性は、たった5分程度で結ぶ瀬戸大橋片道4500円より遙かにマシなモノです。
ところが、高速道路のETC格安で瀬戸大橋が休日1000円になったからと言えど、わたくしはこよなくフェリーでした。最近はETCを付けたままフェリーに乗れる利便性で、宇高航路だけでなく、神戸から周航するジャンボフェリーに乗って向かっておりました。

中には通学などで利用する方も少なくないと言うことで、最悪来月26日を最後に、宇野−高松の航路は事実上無くなってしまうようです。

そして、企画最中にその事実を知り、丁度次の行き先が岡山と決まっていた我々華麗なる金どな一族は、一度も瀬戸大橋を渡ったことのないふじわらさんに「もう最後になるかもしれないんだよ!」と説得に説得を重ね、その結果、彼らを乗せたデュアリスくんは、ETCカードを挿したまま、高速道路に乗ることなく、高松港に向かっていました。

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2010年 2月14日
午前 7時25分
香川県高松市高松港
宇高国道フェリー乗り場前


このブログで何度も念を押しておりますが、この宇高航路とジャンボフェリー(神戸−高松)は、IBAに登録すれば、ETCのまま、面倒な受付を行わずにそのままフェリーに乗ることが出来るのです。
今回もそのままETCで乗船。勿論、デュアリスくんに乗っている同乗者はタダ同然でフェリーに乗船できます。

減便されたため、時刻がかなり気になりましたが、ホテルで購入した四国新聞には、フェリーの時刻がしっかり記載されていたため、難なく乗船時間までに並ぶことが出来ました。
しかし、乗用車で乗るのはデュアリスくんと後2台のみ。あとはトラックが数台。

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10分前にはフェリーに乗船。
我々は車を降りて、客室にて出航を待ちます。
数年前までは、客室中央にカウンターがあり、うどんなどが戴けたのですが、やはりこのご時世、朝早くはやっていなかったのか知りませんが、うどんはいただけませんでした…

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午前7時40分。
定刻通り、高松港を出港。

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途中で、同じ廃止の運命を辿ることとなった四国フェリーとすれ違います。

鬼ヶ島で有名な女木島や、味噌が立っているような形の大槌島を眺め、遠く霞む瀬戸大橋を羨ましく見つめながら、何隻もの船を通りすぎ、直島を掠めると、いよいよ目的地である玉野市・宇野港です。

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今でも造船所が後を絶ちません。この光景、南あわじ市でも観ました。

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定刻通り、1時間きっかりで接岸。
先頭に車があったため、すぐさまフェリーを後にすることとなりました。
慌ただしく降りてしまいましたが、これで乗り納めかと思うと切ないですねぇ。

ま、最終日近くに鉄ヲタのDQNみたく弾けること無く、静かに見送って貰いたいと切に願っております。


さらば、宇高航路。
もう乗れないと思うと、正直辛いです。


【追記 (2/18)】

国としての答えはどうなのか!?

宇高航路 高松、玉野両市長が存続支援を要請 国交相に

 フェリー会社が廃止を決めた宇高航路(岡山県玉野市−高松市)を巡り、大西秀人・高松市長と黒田晋・玉野市長が17日、前原誠司国土交通相と面会し、航路存続への支援を要請した。

 大西市長は「国交省が現状を調査し有効な対策を」と要望。黒田市長は「これまで県、市が連携しフェリー支援を行ってきた。知恵を貸してほしい」と支援を求めた。両市長によると、前原国交相は「民間の判断であり、やむを得ない面もあるが、事業者2社に直接話を聞きたい」と語ったという。

 同航路は高松市の国道フェリー、四国フェリーの2社が運航。2社は2月12日、四国運輸局に来月26日での航路廃止を届け、受理された。18日には香川県の真鍋武紀、岡山県の石井正弘両知事が前原国交相、辻元清美副国交相らに会い、存続への支援を求める予定。

メモYahoo!News毎日新聞 2/18付


正直、今の政権で出来るモノなら救って貰いたいものですが、国交省としてはフェリー事業をお荷物として処分したいのかどうかが問われる重要な局面だと受け止めております。とは言え、この航路以外にも高速1000円を受けて数々のフェリー会社が潰されてしまったことは否めませんし、特例も期待できないか…
動向を見守りたいです。
タグ:宇高航路
posted by T.Kiyomizu at 22:15 | 滋賀 ☀ | Comment(1) | TrackBack(0) | 金曜どないやねん
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この記事へのコメント
残念なニュースですね。でも個人的には仕方ないのかなとも思います。

僕が家族旅行でこの船に乗りました。
「アイスクリーム一人一個ご自由にどうぞ」と保冷庫に張り紙があって、実質これは食べ放題ではないかと思いつつ、ついつい二個もらってしまった思い出深い連絡船です。

んー、なんか今週はセンチになる週ですね。
Posted by まっすー at 2010年02月20日 19:30
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