
全国的に春本格化となった記念にと、前回atsu姫と訪れた和歌山電鉄たま紀行を観た我が華麗なる金どな一族が、「たまを観たい」と言いだし、電車は青春18きっぷが切れたのでクルマで行こうと、午前7時半にデュアリスくんに乗っかり、滋賀を出発。
いきなり「渋滞」の速報が入り、中国道での渋滞18qとの情報に、行き先が真逆な我々は「運が良かったですなぁ」「西方面に向かわれる方々はいきなりのカウンターパンチですなぁ」と言いながら吹田ジャンクションを抜け、一番問題視していた近畿自動車道も難なくすり抜け、最近の話題に会話が弾み、あっという間に和歌山県に入り、渋滞することもなく、2時間少しで目的地である伊太祁曽駅前に到着。
ここで、クルマでスーパー駅長たま卿を見に行こうと思われている方にお知らせを。
たま駅長は和歌山電鉄の終点・貴志駅に居ますが、貴志駅には駐車場はありません(駐車禁止でございます)。
クルマで来られる場合は、伊太祁曽駅近くのローソン側にある駐車場(1回200円・20台まで)に「月極」以外の場所に停められるか、そこがいっぱいの場合は和歌山駅近くの駐車場(モータープール)にお停めになり、必ず和歌山電鉄に乗ってたま卿に会いに行きましょう。
和歌山電鉄を愛する故の、当然の行動だと思いますよぉ。

約20日ぶりに伊太祁曽駅に到着。
祭がないにもかかわらず、ファンは訪れております。
駅の窓口にて、今回は貴志駅までの往復キップを購入し、駐車料金200円を改札口にある箱に入れます。
自主精算ってあたりが、いかに人の良心を信じている鉄道である由縁でもありますね。

当然ですが、20日経っても変わらないデス。
「さぁ、次の電車は何だろねぇ」「たま電車ならたまげるねぇ」などと冗談交じりに話し合っていたらですな……

……え?

たま(電車)が来たァ!!!!
一族、大興奮。
わたくしは傍らで
「バァカ、密かに時間知ってて合わせたんだよ」と、逆騙されっぷりにほぼ満足。
とはいえ、たま電車に乗るのはわたくしも初めてでございます。
前回(たま電車初進行時)は超満員で乗れたモンじゃなく、見送ってましたからねぇ。
たま電車車内はやはり満員御礼。
いやはや、ファンは健在ですなぁ。
窓越しに観ると、路線沿いにはカメラを持ったファンも大勢いらっしゃり、不動の人気ぶりを感じさせられました。

大池遊園までの道のりは勾配がややきつく、見所も沢山ありました。
桜は散り始めていたものの、見応えある場面が多かったのではないでしょうか。

伊太祁曽から約10分ほどで、終点の貴志駅に到着。
終点に差し掛かるアナウンスでは、前後にたま卿の鳴き声が堪能できます(たま音声入りアナウンスは、「たま電車」のみです)。

桜が満開v

大勢の客が一気に降り、たま卿を一目見ようと改札口へ。
おかげでホームはこんなにも。
たま電車お披露目の日もこんな感じでしたかねぇ。
さぁ、今日こそたま卿は起きて、我々を出迎えてくれるのか??


………残念。

でも、まぁ。
この寝顔観てたら、そらいいでしょ。

たま電車が去った後も、未だに改札口は混雑。
人気ですなぁ。
一族がたま卿らに夢中になっている最中に、わたくしは売店でお買い物。
ご主人が2度来たことを覚えて下さり、こないだ手に入れられなかったたま卿のDVDを購入。
ちゃんと名刺も頂きましたよぉ。

おもちゃ電車は6月4日まで運休。
今度は夏に会いましょう。

一族が売店でお買い物をし、貴志駅に滞在30分ほどで次の電車が到着。
おやおやおやぁ…
次に来たのは「いちご電車」ですなぁ。
いやぁ華麗なる金どな一族、運がよろしいようで。
いちご電車は連結部分前後の座席が変わっているのが特徴。
ちゃっかり座って短いながらも車窓を楽しみます。
いやぁ、晴天で大変よろしいですなぁ。

伊太祁曽駅到着。

旧南海車両とのツーショット。
伊太祁曽駅の桜はもう半分くらい散っておりました。

桜の側にいた子犬発見。
名前がユニークだったのを覚えていますが、名前そのものを忘れてしまいました。
金どな一族、何か買われた?
わたくしは今回のDVD、他の一族は、わたくしが最初に来た時同様のお買い物(たま卿の写真やフォルダー、ストラップやカレンダーなど)をされました。
今回はメンバーの関係上クルマでの来場でしたが、次に来る時はまた電車で訪れたいですなぁ。
今度は途中下車して外観からの写真も撮ってみたいです。
デュアリスくんに乗ると、中は猛暑。
日差しがきつく、この時の外気温度は24度。
そら暑いわ。
ハンドルも暑く、しばらくは握れませんでした。
しばらく和歌山電鉄を横目に、東方面に走り、貴志で紀ノ川方面に向かい、道の駅で昼食を兼ねた休憩を取ります。

ハイキングにももってこいの道の駅。
ここでは柿の葉寿司とラーメンを頂きました。
柿の葉寿司は奈良の名物だと聞いていましたが、和歌山でも食べられたのは意外でした。
イチゴを買って車内で頬張る一族。
ふと、「時間があるし、近くまで来てるから、吉野山行ってみない?」と一人が言い出し、我々はさらに東にある吉野山に向かうことに。
昼間だからもう客もそろそろ帰り始めるだろうと単純に考えていた我々に、吉野山は大変残酷な現実を我々に突き付けました。
前を走っていたパトカーが、突然赤色灯を回し、四国さんクラスの車幅いっぱいいっぱいの細道を入ってき「お、おお、おぉ〜っ」とサーカスを観たような感じで驚いていたその直後!!
「お、おいおい、前、凄いクルマの行列だけど……」
「……マジかよ」

ナビで観たら、まだ2キロ以上ある場所で、まさかの大渋滞。
そら、山桜の宝庫として絶大の人気を誇る吉野山。
隣を走る近鉄車両も超満員の客。
「………辞めっか」
抜けるにも、抜け道もなく、泣く泣く駐車場でUターンを余儀なくされ、さっきの国道とはまた別の国道を走ることになりました。
渋滞後の運転って、気が緩むんですよねぇ。
道も片側2車線になり、そことなく軽快に走っていると……
峠を下りきった路肩に警察の方々がッ!!!!
やべ、ネズミ取りだぁ。
幸い、峠を下りきる際にエンジンブレーキで降りていたために捕まることもありませんでしたが、最悪スピード超過で捕まっていたでしょうレベルの分かりにくいネズミ取りでした。
前回(城崎)のネズミ取りは、対向車線のクルマが教えてくれましたが、今回は上下線が分かれていたため、教えてくれるものが無く、警察とすれば都合がよい場所だったんでしょう。
いやぁ、ヒヤヒヤもんでした。
しかし、またしても次の刺客が我々を蹴落としに掛かります。
飛鳥駅前でまさかの渋滞!!
どうやらこの先の橿原神宮を横切るため、そこの観光客の渋滞だそうで、渋滞回避へ明日香村の古墳方面へ。
明日香村に差し掛かり、ついに渋滞だらけで壊れてしまったのか、古墳話で一族の一人のダジャレショーが始まる。
とくと観るがいい!!

高松塚古墳前にて。
さらに、桜井を過ぎ、西国三十三ヶ所巡りの札所で有名な「長谷寺」前でも、

そして、名張手前の榛原で、曽爾高原が近く、そのススキが奇麗なんだよぉという話を始めると、

もうこんな感じです。
「そろそろ休憩させろや」と、ふと道の駅の看板を目にしたら、今度は歌い出しました。

名阪国道に乗る前に、道の駅「針テラス」というところがあるんです。ご希望に沿って寄りましたが、結構どでかい施設でした。
名阪国道は高速道路のような造りで、実は高速道路ではありません。そのため、何故か速度制限が時速60キロで、一般国道なので時速90キロ以上で赤キップ(免停)でございます。わたくしの走行中にも2,3台のスポーツカーが覆面パトにやられておりました。
さて、ラスト。
名阪国道を長閑に走行し、上柘植インターで降りたら…

お、お館様!?
結局、行きは2時間半だった行程も、寄り道と渋滞が影響したのか、5時間というものでした。
今回は高速道路でも大阪近郊にすっぽり入っていたので1000円均一とはいきませんでしたが、休日割が適応され、ほぼ半額で行くことが出来ました。
……しかし、人間、旅で壊れると何言い出すか分かりませんなぁ。
完
■関連リンク
●和歌山電鉄貴志川線オフィシャルHP
(※訪れる際は必ずサイトをご確認下さい。今後おもちゃ電車運行休止や変更等が予想されます)
●市民列車でいこう!!”貴志川線応援ブログ”
(たま駅長や助役の日々を知りたければここでチェック!!)