
(↑今朝の某線K駅改札口前。自殺不通でホームにすら入れません)
先週土曜日に"AVANTI"のコトでエントリーしましたが、6月の話で印象深い話があったんで、紹介しておきます。
聞き耳を立てられる側はRAG FAIRの土屋礼央さんで、この方何とダイヤグラムを見るのが趣味なんだそうです。
わたくしも「鉄道ダイヤ」の月刊誌を見た事はありますが、イマイチぴんと来ませんでした。主に臨時便を載せているらしいのですが…
で、土屋さんの話は「鉄道会社は自分の儲けよりも鉄道を利用している人のためにという理念がどこにも存在する」というもの。
その例に、井の頭線のお話をされました。
「以前、井の頭線の吉祥寺・渋谷間が190円から210円に値上げし、しばらくしたらまた190円に戻っていた。不思議に思ってポスターを読んだら、どうも最初の値上げは渋谷駅の改装工事費用を捻出するためで、その費用が見積もりよりも安く済んだので値下げをした、とのことだった」
会社自体、普通はその儲けは会社のモノってなりがちですが、でも鉄道会社はそうではないんですよね。
で、土屋さんはそれがダイヤ改正にも現れてるんじゃないの?って気が付いたんだそうです。
その理論は「急行が1本増えればお父さんが愛する家族のもとへ早く帰れる。深夜に1本増発すればバーでもう1杯飲める。電車に乗る人なんてそんなに増えたり減ったりしないのに、鉄道会社がそんな努力をするのは優しさの現れ」。
例として、あれだけ隙間なく走っている山手線もATC(自動列車制御装置)がATS(自動列車停止装置)に進化したお陰で、1時間に最大24本走っていたのが25本に増えたということですが、「これは本当に驚くべき努力なんだ」と土屋さんは仰ってました。
そりゃあ、今までどうやっても24本だっていう国鉄の理論をはねのけて、1本増やしちゃったんですからね。
ちなみに、山手線の1周も1〜2分短縮されてぴったり60分になったのも事実。
(現在はD−ATC(デジタル自動列車制御装置)に改良され、地上装置から列車が止まるべき場所を列車に送信し、車上装置では列車の現在地を把握した上で最適な速度及び速度パターンを車上装置が持つデータベースの中から検索・表示するようになった。これによって山手線1周が59分に短縮されたとのこと。)
土屋さんは最後に「これもすごく大事な事なので、駆け込み乗車はやめて欲しい」と軽く釘を刺してます。
ま、駆け込み乗車もタブーではありますが、まず第一に、
飛び込んで電車止めるのもやめようや。
せ、先週散々とぱっちり喰らった挙げ句に、今朝M駅で飛び込みやがったせいで出勤1時間以上遅れたとぱっちりからじゃないんだからっ!!

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